2022/05/15
家賃の値上げを要求されることはあるのか?
◆家賃の値上げを要求されることはあるのか?
オーナーさんや貸主から家賃の値上げを要求されることはあるのでしょうか?
これは賃貸物件の重要事項説明をしている際によくいただく質問のひとつです。
一度、賃貸物件を借りた場合、未来永劫同じ家賃で住めると思ってしまいますが、実は家賃の値上げを要求されることもあります。
本日は、家賃の値上げについてお話ししようと思います。
なお、重要事項説明については以前に記事にしていますので、以下のリンクよりご参照ください!
◆値上げの根拠は法律に定められている
家賃を値上げする際の根拠は実は借地借家法という法律によって定められています。
借地借家法第32条第1項には「建物の借賃が、土地若しくは建物に対する租税その他の負担の増減により、土地若しくは建物の価格の上昇若しくは低下その他の経済事情の変動により、又は近傍同種の建物の借賃に比較して不相当となったときは、契約の条件にかかわらず、当事者は、将来に向かって建物の借賃の額の増減を請求することができる。」と定められています。
簡単に言うと、「土地や建物に関する税金の値上がりがあった時」や、「土地や建物の価値が上昇した場合」、「近隣・周囲の物件と比べて家賃が安い場合」は家賃の値上げを要求できるということになります。
◆契約更新の際に申し入れがあることが多い
家賃の値上げ要求は契約更新のタイミングで申し入れられることが多くあります。
契約の更新の際は契約内容を見直しやすいタイミングであるというのが理由にあるほか、もし値上げがまとまったとして、書面の取り交わしや家賃請求金額の変更手続きが実務的にしやすい時期であるからという理由もあるかと思います。
ただ、家賃の値上げ請求について時期は明記されていない為、契約期間中に値上げを要求されることもあるかもしれません。
物件によっては賃貸借契約書にて「建物の借賃が、土地若しくは建物に対する租税その他の負担の増減により、土地若しくは建物の価格の上昇若しくは低下その他の経済事情の変動により、又は近傍同種の建物の借賃に比較して不相当となったときは契約期間中であっても賃料の増減を請求することができる」と定めている場合もあるので、注意が必要です。
なお、契約の更新については以前に記事にしていますので、以下のリンクよりご参照ください!
◆値上げの拒否はできるのか?
家賃の値上げ要求はオーナーさんや貸主が値上げ要求をしたからと言って、勝手に値上げとなるわけではありません。
あくまでの、協議の上で、借主・貸主双方の合意があってはじめて家賃が値上げとなります。
なので、家賃の値上げ要求に対して拒否をしたり、減額を交渉することも可能です。
とはいえ、オーナーさんや貸主の話を聞くこともなく断ったり、話し合いを拒否したりするのはよくありません。
オーナーさんや貸主が家賃を値上げすることには何かしらの理由がありますから、その内容をよく聞いて話し合うことが重要です。
◆まとめ
本日は家賃の値上げ要求についてお話ししました。
冒頭でもご説明させていただいた通り、重要事項説明の際によく質問を受けるのが家賃の値上げについてです。
オーナーさんや貸主にとっても借主に対して家賃の値上げを要求するのはとても言いづらいことですし、場合によっては空室になってしまうリスクを抱えるわけですから、値上げには何かしらの理由があります。
ですので、まずは感情的にならずに話を聞いてみるようにしましょう。
アブレイズ・コーポレーション東京駅本店では、契約後のご不明点についても詳しくご説明するように心がけております。何かわからないことがあればお気軽にご相談下さいませ。
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この記事を書いたライター
アブレイズ編集部
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